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一般眼科皆さまの目に関する病気やお悩み、ご不安等をお気軽にご相談いただける地域のかかりつけ医を心がけています。近視、遠視、乱視といった視力にまつわるお悩みから、目のかゆみ、充血、かすみ目、涙目、眼精疲労、ドライアイ、ものもらい、結膜炎、花粉症などのアレルギー等幅広い診療に対応し、ご年配の方から小さなお子様まで、どなたでも真摯に対応いたします。

眼精疲労

眼精疲労目を長時間酷使し続けることによって、目や全身にさまざまな症状が現れて、これらの症状が目や身体を休めても回復せずに常態化することを眼精疲労といいます。休めることで回復する一時的な疲れ目とは一般的に区別して考えられています。
具体的には目の痛みやかすみ、充血、まぶしさを感じるといった目の症状とともに、頭痛や肩こり、吐き気、倦怠感といった全身性の症状が慢性的に現れます。
原因は多岐に渡りますが、比較的多く見られる原因には、近視・遠視・乱視といった屈折異常、度数の合わないメガネやコンタクトレンズの使用、緑内障やドライアイといった目の病気など、見えづらい状態を放置して目に負担を与えているケースが挙げられます。また、高血圧や糖尿病といった病気や、精神的なストレス、生活環境なども原因として挙げられます。さらに、最近ではパソコンやスマートフォンの長時間使用が原因で発生するVDT(Visual Display Terminal)症候群と呼ばれる症状が眼精疲労を招くケースも増えてきています。

眼精疲労の治療

眼精疲労にはさまざまな原因が考えられ、その原因によって治療や対処の方法が異なります。したがって、治療は検査や問診を通して原因を特定することから始まり、やがて明らかになった原因が取り除かれるよう対処します。
例えば、いつの間にか視力が変化して、メガネやコンタクトレンズの度数が合わなくなっていることがあります。その状態に気づかず使い続けていたことが原因と判明したら、新しいメガネやコンタクトレンズの処方箋を作ることで対処します。あるいは何らかの病気が原因と判明したら、その病気を治療することで対処します。その際、目以外の病気が原因の場合には、適切な診療科を持つ他の病院をご紹介することもあります。

また、生活環境のような病気以外の原因に対しては改善を要する部分についてアドバイスしたり、原因の特定とは別に目の疲れを和らげたり緊張をほぐす点眼薬や内服薬を処方することなどによって、症状軽減の一助とする場合もあります。

眼精疲労の対策

眼精疲労になりやすい環境を遠ざけるセルフケアを普段から心がけることが、眼精疲労の予防や改善につながる可能性があります。
具体的には以下のような対策に効果が期待されます。

目を定期的に休ませる

目をよく使う作業を行う際には、目の休憩時間を1時間ごとに10~15分程度設けましょう。休憩中はしばらく目を閉じたり、遠くの景色を眺めるなどしてのんびり過ごすと効果的です。また、パソコンやスマートフォンといった電子端末の使用を控える日を1週間に1日のペースで設けましょう。

目を乾燥から守る

眼精疲労の原因にもなるドライアイを予防するため、目をよく使う作業中は意識的にまばたきの回数を増やし、できるだけ涙の分泌を促しましょう。また、空調の効いた環境下では加湿器を併用したり、風が目に直接当たらない位置に移動するなどして目や空気の乾燥を防ぎましょう。

目にやさしい環境を作る

目をよく使う場所の照明を目の負担にならない明るさに調節しましょう。また、テレビやパソコンと目との距離を十分に確保し、画面をやや見下ろす程度の高さに設置することで、目にかかる負担を軽減することができます。

視力検査を定期的に受ける

眼精疲労の原因にもなる矯正不足のメガネやコンタクトレンズを使い続けることのないよう、1年に1回のペースで度数が合っているかを眼科などで確認しましょう。

ストレスをためこまない

眼精疲労の原因にもなる精神的なストレスを解消するため、自分の好きなことを楽しんだり、入浴でリラックスするなどして、ストレスを逐次解消するようにしましょう。また、目をよく使う作業を行う際には、定期的に身体を軽く動かすだけでも精神的な緊張をほぐすことができます。

十分な睡眠をとる

1日につき8時間前後を理想として睡眠をとることで、その日に生じた目や身体の疲労を翌日まで持ち越さないようにしましょう。

目をストレッチでほぐす

まぶたを開いてはギュッと閉じたり、高速でまばたきを繰り返したり、首は動かさずに視線だけをゆっくりと上下左右に動かすことで、目やその周辺の血流を改善して疲労回復を促しましょう。

目を温める(温罨法)

蒸しタオルなどを目の上にのせて温めることで、目やその周辺の血流を改善して疲労回復を促しましょう。ただし、花粉症をはじめとする何らかの炎症が発生している場合には、逆に症状を悪化させる可能性があるので、誤って温めないようご注意ください。

眼精疲労を食事で改善

基本的にはあらゆる栄養素をバランス良く摂取できる食事が健康にとっては何よりも大切です。眼精疲労に効果が期待できるといわれている栄養素もいくつか存在します。その代表的な栄養素ごとの作用や食材は以下の通りです。

ビタミンA

目の粘膜や角膜、網膜の働きを正常に保つ作用があり、目のビタミンと称されることもある栄養素です。

多く含まれる食材
うなぎ、レバー、にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃなど
ビタミンB群

目から脳に情報を伝える視神経の働きを正常に保って視力の低下を防ぐビタミンB1とB12、目の充血などを改善するビタミンB2、目のピント調節を担う水晶体や毛様体筋のタンパク質吸収を助けるビタミンB6など、目の正常化にさまざまな効果が期待できる栄養素です。

多く含まれる食材
うなぎ、サバ、豚肉、レバー、納豆、チーズなど
ビタミンC

目の毛細血管を丈夫にする作用がある栄養素です。

多く含まれる食材
イチゴ、レモン、キウイ、じゃがいも、さつまいも、ブロッコリーなど
DHA

網膜の働きを正常に保って視力の低下を防ぐ作用があります。網膜に多く含まれている栄養素でもあります。

多く含まれる食材
マグロ、カツオ、ブリ、サバ、サンマ、イワシなどの青魚

こうした栄養素を含む食材をまんべんなく継続的に摂取するのが難しい場合は、手軽に栄養素だけを摂取できるサプリメントによって補うこともできます。
毎日の食事は健康の源でもあります。これを機にご自分の食生活を振り返って、足りない栄養素があれば積極的に摂取するよう心がけることもまた、眼精疲労の予防や改善につながる可能性があります。

ドライアイ

ドライアイ通常、目の表面は一定の厚さの涙で覆われることによって保護されています。しかし、何らかの原因で涙の分泌量が減少したり、涙の成分バランスが崩れて均等に行き渡らなくなると、目の表面が乾燥して傷つきやすくなることからさまざまな症状が発生します。この状態をドライアイといいます。
ドライアイでは目の痛みやかゆみ、充血、目やに、ゴロゴロとした異物感、まぶしさを感じるといった症状が慢性的に現れる他、目の表面に傷がついて視界がかすんだり、場合によっては角膜(黒目の部分)に傷がついて視力低下を招くこともあります。
ドライアイの代表的な原因には、パソコンやスマートフォンなどの長時間使用によるまばたきの回数減少、エアコンの使用などによる空気の乾燥、コンタクトレンズの長時間装用による目の表面の酸素不足、加齢による涙腺の分泌機能低下などが挙げられます。特にオフィスワーカーに多く見られることから、ドライアイは現代病とも称され、現在2,200万人とまで推定される潜在患者数は今後ますます増えることが予想されています。

ドライアイの治療

ドライアイの治療は通常、点眼薬の処方から始まります。症状が軽い段階では、ほとんどの場合、涙に近い成分で作られた人工涙液を点眼するだけで症状を緩和することができます。また、必要に応じて目の表面についた傷の修復を促すヒアルロン酸が含まれた点眼薬も処方されます。
一方、点眼薬による治療で効果が得られなかった場合には、涙点プラグと呼ばれる栓で涙点(涙の排出口)を塞いで、強制的に涙の排出量を抑え込むことによって、目の表面に涙が蓄えられるようにするという治療も行われることがあります。この涙点プラグはシリコン製のものが一般的ですが、症状の程度によっては1週間程度で自然に溶けてなくなる特殊なコラーゲン製のものが使われる場合もあります。

ドライアイの対策

ドライアイになりやすい環境を遠ざけるセルフケアを普段から心がけることが、ドライアイの予防や改善につながる可能性があります。
具体的には以下のような対策に効果が期待されます。

目を乾燥から守る

パソコンやスマートフォンの使用中は意識的にまばたきの回数を増やし、できるだけ涙の分泌を促しましょう。また、空調の効いた環境下では加湿器を併用したり、風が目に直接当たらない位置に移動するなどして目や空気の乾燥を防ぎましょう。

目の酷使を控える

パソコンやスマートフォンを長時間使用する場合は、定期的に目を休ませるための時間を設けましょう。また、パソコンなどの画面をやや見下ろす程度の高さに設置することで、目にかかる負担を軽減することができます。

コンタクトレンズは
正しい方法で

コンタクトレンズの装用時間をメーカーの想定基準内に収めるとともに、帰宅後はメガネで代用するなどして、少しでも装用時間を減らしましょう。また、メーカーの推奨方法によるケアを徹底して、レンズを清潔に保ちましょう。

市販の目薬は成分に注目を

市販の目薬の中には血管収縮剤や防腐剤と呼ばれる成分を含んでいるものがあります。これらの成分は効果こそ高いものの、頻繁に使用すると目に過剰な影響をもたらす可能性も持ち合わせています。市販の目薬をドライアイ対策として使用する場合には、血管収縮剤や防腐剤の含まれていない人工涙液タイプの目薬を選びましょう。

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